ダイエーの杉内投手のけが

このところテレビをほとんど見ていないので、新聞の情報しか入らないのですが、ダイエーの杉内投手がベンチを殴って両手を骨折したみたいです。それに対して、球団側もペナルティーを与えたし、彼自身も投手としての活動がしばらくは出来ないみたいです。

これに対して、「プロ意識が足りない」とか「自己管理が出来ていない」とか批判が聞かれますが、なんだか当たり前な意見です。そんなことは、杉内投手が一番よく知っているはず。彼自身が一番後悔しているはず。そんな当たり前のことをわざわざ言っているライターや解説者なんてつまらないと感じました。
私は彼のことをほとんど知りませんから、想像ですが、彼は、不甲斐ない自分の投球に本当に頭が来たのだと思います。だからベンチを殴った。殴らざるを得なかった。つい殴っちゃったのかもしれません。短気な性格だったのかもしれません。

「プロ」とはなんでしょう?
・計算高く、常に冷静で、やるべき事をしっかりやる?
・調子の悪いときだってうまいこと乗り越える?
それはそうでしょう。確かに、皆さんそうなりたいですし、テレビとかに出ている一流選手にもそのように期待するでしょう。
でも、見方を変えれば、杉内投手は、「職人」に近い「プロ」だったのではないでしょうか?

「職人」と聞いて、どう感じるか人によって違うでしょうね?「頑固オヤジ?」 「融通性がない?」  私は、「報酬にかかわらず、自分の仕事に誇りを持っている人が職人」だと感じています。彼は自分の仕事に納得できなかったですよ。(きっと)だから、失敗作の焼き物をたたき壊す職人と同じ事をやったのではないでしょうか?

確かに、浅はかですし、大損害ですが、それだけまじめに自分の仕事に取り組んでいる証拠じゃないですか?うまいこと立ちまわって成功を収めている人の中、不器用に自分の思いを熱くぶつける人間がいたっていいじゃないですか?
一部のコメンテータの記事を読んで、もっと大きな目で見てあげればいいのに、、、と感じました。